Burn To Shine 02: Chicago

Burn To Shine 02: Chicago

ジャケットは「ルビーの指環」をヒットさせた当時の蓄えが無くなってこれからどうしようという悲痛な魂の叫びを慣れないドラムに乗せて訴えかける寺尾聰。金が無くて髭剃りも櫛も買えずに身なりが整えられない様が如実に現れている。
そんなわけで廃屋一歩手前になった一軒家でうだつのあがるのもあがらないのも含めたインディーバンド達が一曲ずつ演奏してラストにその一軒家がデストロイされる様が流れて終わりというDVDシリーズの第二弾。一発目に比べると見所が少ない感じですけど何気にウィルコとかプチ有名どころが出てますのでそういうの好きな人はいいんじゃないすか?あとスティーブ・アルビニジョン・マッケンタイアの生演奏してるところが見れるのが音楽通気取ってる俺みたいな輩には結構アピールポイントになったりならなかったり。
個人的には最初の大道芸人みたいなおっちゃんが大好きでした。ドラムとキーボードを同時進行で弾いてたと思ったらいきなり立ち上がってアコーディオンを鳴らしながらタップダンスしたりして非常に茶目っ気たっぷり。
おっちゃんでもそれ別に一人でやる必要ないと思うよおっちゃん。もう一人連れてくれば両手にドラムスティックひもで括り付けなくて済むしもうちょい気の利いたキーボードのフレーズ弾けると思うよおっちゃん。でもどんなにアタイが言ったって聞きやしないんだよねおっちゃんは。そう、そんなおっちゃんがアタイは好きなの。長生きしてねおっちゃん。
あとマッケンタイアが両腕にタトゥービッチリでちょっと怖い。て言うかトータスはプロモでスーツビッと着こなしてたときはあんなにジェントルメンに見えたのに何かこのDVDだとほぼ全員チンピラに見えるしベースのデブでハゲでヒゲの中年白人の上衣の右袖に明らかに血液の染みが見えるんですけど。
俺の友達*1一押しはTIGHT PHANTOMZ「NINJA TALK」。これはあれですね、吉川晃司とかがよくやるステージアクションをちょっと太っちょの白人が普通の民家の一部屋の中でやってる様を思い浮かべていただけると結構近いものがあるんじゃないでしょうか。そんで曲調は80'sハードロック(AC/DCとか)を思い浮かべていただいて歌詞に時々「ニンジャ」という単語が入る感じです。大体語尾に入ります。「アイラービュウゥ〜〜ッニンジャッ!」みたいな感じでね。いや実際は「アイラービュウ」なんて歌詞はありませんけれども。
因みにこの話を真に受けてこれ買って見て「そんなに面白くなかった」とか「吉川晃司はあんなんじゃない」とか思われてもボク一切責任取りませんからね。でもアマゾンで買えば結構安いし本当にいいバンドでいい曲が入ってるので「俺って音楽好きだから」とか自分で思ってる人は買って損ないと思うデスよ。